子宮内膜ポリープ切除術(スネア)について
子宮内膜ポリープ切除術(スネア)について
不妊治療において子宮内膜ポリープは着床を妨げる原因に十分なります。
小さいポリープや数が少ない場合は着床にあまり影響しないことが考えられますが、大きなポリープ、多発しているケースや出来ている箇所が着床に影響する場合は、手術を検討します。
以前はホルモン治療で6ヵ月くらいかけて改善する方法もありましたが、時間が掛かるうえに再発率が高く、現在はあまり行われていません。
手術としては子宮鏡下のポリープ切除術が標準的です。
日帰りで麻酔も少なく手術出来るケースあるいは施設も僅かにありますが、総合病院では入院して全身麻酔が一般的です。
当院ではポリープが1-2個であれば、麻酔も不要で日帰りで受けられるLINスネアを用いた子宮鏡下内膜ポリープ切除術が可能です。(細いワイヤーの先端が投げ縄の様な形状となっていてポリープを捻じ切る仕組みとなっています。)
(方法)処置30分前に座薬の痛み止めを使用します。
切除時間は、5~20分が目安です。処置後の体調が安定していれば、帰宅出来ます。
(処置後の体調は通常の子宮鏡下卵管通水検査の後とほぼ同じくらいです。)
(利点)体の負担が少なくて済みます。
(欠点)スネアではポリープを取り切れないケースがあり、場合によっては総合病院に紹介となることがあります。
当院では、軽度の子宮内膜ポリープに対してLINスネアを用いた子宮鏡下内膜ポリープ切除術をお勧めしています。