社会的適応による卵子凍結
(未受精卵凍結)保存
当院は、東京都の卵子凍結助成事業の対象医療機関として、未受精卵子の凍結を行っております。
2024年1月15日より、卵子凍結パックに静脈麻酔も含めることといたしました。それに伴いパック料金を変更しております。最新の内容をご確認下さい。
また、治療を希望される方は当院の卵子凍結資料をダウンロードしていただき、必要事項を確認後、準備をお願い致します。
当院における卵子凍結 必ずご一読ください
卵子凍結とは、卵巣から体外に取り出した卵子を冷凍保存することをいいます。凍結した卵子は半永久的に保存でき、妊娠を望むタイミングが来るまで保存当時の状態をほぼ保つことが出来ます。
若い時に卵を保存することで、不妊や染色体異常などの確率を少しでも下げられることが大きなメリットです。デメリットとしては、卵子凍結には3つのステップが必要になります。
(1)ホルモン剤で卵子を育てる「卵巣刺激」
(2)卵巣から卵子を取り出す「採卵」
(3)凍結し、マイナス 196 度の液体窒素タンクにて保存する「凍結保存」
それぞれのステップにリスクがあること、そのリスクを理解した上で卵子凍結を選択する必要があります。また、母体の老化は 回避できないため、妊娠・出産のタイムリミットがなくなるわけではありません。
詳細は、日本産科婦人科学会の動画資料をご覧下さい。
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当院では、卵子凍結の対象や凍結後の使用について、ご理解いただいた上での治療をお願いしております。
【ご確認いただきたい内容】
*日本産科婦人科学会の動画資料と
*下記4項目を必ずご確認いただき、受診予約をお取り下さい。
1.採卵可能年齢
39歳まで
2.未受精卵の預かり(使用)
45歳までを推奨。最大、本人の生殖可能年齢(閉経前)までとします。
本人が亡くなられた場合には破棄となります。
3.凍結卵子を使用する場合
顕微授精での使用となります。
体外受精、顕微授精に際してお二人の婚姻関係の確認が必要になります。
事実婚の場合も使用は可能です。必要書類が異なりますので、ご相談下さい。
4.排卵誘発について
ご本人様の年齢、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値を確認し、排卵誘発法を決定していきます。複数の卵子を採卵できるよう効果的な誘発法を選択していきます。
日本産科婦人科学会、生殖医学会のガイドラインを参考に決めております。
未受精卵の凍結保存に際し1本の容器に最大で3個までの卵子の保存が可能です。例えば採卵数が9個の場合容器は3本程度となります。
凍結した未受精卵は卵子凍結保管サービス Grace Bank(グレイスバンク)の管理のもとお預かりする事となります。
未受精卵を使用する場合は顕微授精での使用となります。
体外授精を希望される数か月前に受診いただき、説明および検査などが必要になります。
体外受精、顕微授精に際してお二人の婚姻関係の確認が必要になります。
事実婚の場合も使用は可能です。必要書類が異なりますので、ご相談下さい。
未受精卵を融解した際に、卵子の変性などにより受精に用いることが出来ないことも予測されます。その場合でも費用の返金は出来ません。
基本的に当院で採卵した卵は、当院で受精・移植することが原則となっています。
やむを得ない事情(遠方への転居など)で移送をご希望の方は、ご相談ください。
卵子凍結 料金
【未受精卵子凍結パック料金:¥451,000(税込)】
初診料・AMH/感染症/術前検査
採卵前後の診察・エコー・ホルモンチェック
排卵誘発剤 採卵術(静脈麻酔含む) 凍結費用
※採卵数による変動はありません。
※凍結卵子の保管先グレイスバンクへの登録が必要です。
※パックに含まれないもの
…追加麻酔代 採卵後の鎮痛剤
卵巣過剰刺激症候群等の治療・予防の薬代等
予約日時に応じて時間外加算・休日加算が別途かかります。
卵子凍結 内容とスケジュール
① 初診
・問診、経腟超音波エコー、採血(術前検査/AMH/感染症等)を行います。
・当日は、初診料 11,000 円+上記検査料 27,500 円
(合計 38,500 円)をお支払いいただきます。
※ご相談のみの場合は初診料 11,000 円となります。
※2 回目の受診までに残りのパック料金 412,500 円をお振込み頂きます。振込先は初診時にお知らせします。
② 相談外来
・初診時の採血、診察の結果より卵子凍結に向けた最適な刺激方法を検討・決定していきます。
※残りのパック料金のお振り込みがされていない場合、別途相談料 5,000 円がかかります。ご注意ください。
③ 採卵周期スタート~ 採卵日決定
・生理の三日目前後から採卵周期がスタートします。
お薬の内服や注射がスタートになります。
・診察時は、毎回ホルモンの採血とエコーが必須です。
採卵日決定まで2~5回の診察が必要となり、診察回数は卵胞の育ち具合によって変わります。
④ 採卵日 当日
・朝に来院していただき採卵術を行います。正午頃まで当院にてお過ごしいただきます。
※追加麻酔使用時は別途 33,000 円、採卵後鎮痛剤使用時は別途1,100 円がかかります。当日精算です。
⑤ 採卵後診察
・採卵日より1週間以内に卵巣の腫れのチェックに来ていただきます。
※卵巣過剰刺激症候群等の治療・予防薬は別途料金がかかります。当日精算です。
ご予約方法
当院の凍結卵子の保管先はグレイスバンクとなります。凍結後の管理方法など、詳細はグレイスバンク HP もご確認下さい。
電話予約は診療 30 分前まで受け付けております。
皆様のご連絡、ご来院を心よりお待ちしております。