排卵誘発方法について
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排卵誘発方法について
排卵障害がみられる場合や体外受精・顕微授精を行う場合、注射などの薬剤を使用して排卵を誘発します。
排卵誘発の方法は様々あり、使用する薬剤やスケジュールが異なります。
クロミフェン周期
クロミフェン周期で主に使用するクロミフェンクエン酸塩錠は、経口摂取する錠剤で、排卵誘発方法の中でも刺激が少なく、身体への負担が少ないです。
スケジュールとしては、月経開始3日目から通院して頂き、月経8日目と10日目に注射と診察を行い、排卵2日前にHCG注射もしくはGnRHa点鼻薬で卵胞の成熟を促します。
ロング法
ロング法は前周期の高温中期に点鼻薬(GnRHa)を開始し、月経3日目から排卵誘発剤の注射を開始する方法です。
前周期から薬剤を使用するので、身体への負担も大きくなりますが、1度の採卵でより多くの卵子が採れることを期待できます。
副作用に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症があります。
スケジュールとしては、高温期5~7日目から点鼻薬を開始して頂き、月経開始3日目から通院し、注射と診察を行い、排卵2日前にHCG注射で卵胞の成熟を促します。
ショート法
ショート法は月経1日目から点鼻薬(GnRHa)を開始し、月経3日目から排卵誘発剤の注射を開始する方法です。
点鼻薬を使い始めるタイミング以外はロング法と同じです。
スケジュールとしては、月経開始3日目から通院して頂き、注射と診察を行い、排卵2日前にHCG注射で卵胞の成熟を促します。
※ロング法では、反応しにくい方に適応することがあります。
クロミフェンクエン酸塩錠+hMG / FSH法
クロミフェンクエン酸塩錠+hMG / FSH法はクロミフェンクエン酸塩錠を内服しつつ、hMGもしくはFSHを注射する方法です。
スケジュールとしては、月経開始3日目から通院して頂き、クロミフェンクエン酸塩錠を毎日内服し、hMGもしくはFSHの注射は隔日で行います。排卵2日前にHCG注射もしくはGnRHa点鼻薬で卵胞の成熟を促します。
アンタゴニスト法
アンタゴニスト法はhMGまたはFSHとアンタゴニストを併用する方法です。hMGの使用量が
減ることで、身体にかかる負担が軽減されます。
スケジュールとしては、前周期の月経3-5日目で都合の良い日に、診察の予約をして頂き、採血とエコーをし、次の月経までカウフマン療法を行います。
内服終了5日後から通院していただき、診察と注射を行い、卵胞がある程度育ったらアンタゴニストの注射も行います。そして、排卵2日前にHCG注射もしくはGnRHa点鼻薬で卵胞の成熟を促します。